あの町 この道

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風で飛んだ帽子

風で吹き飛ばされた帽子の写真は弟のアルバムの中にありました。
私はこの写真が印象的に心の中に残っていました。、
弟の話によりますと、1953年銀座松屋の屋上で父は屋上の、そのまた高い所に上りこの写真を撮ったということでした。
母が「あぶない!」と降りて来るまで気をもんだそうです。
「それで、遊園地の飛行機とか乗った?」と聞きましたがそれは記憶にないそうです。
当時デパートの屋上は子供たちが喜びそうな場所でした。
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武蔵小金井にお家がある友達の家に遊びに行った時のことも思い出として強く残っています。
私たちは学校のある池袋近辺に住んでいましたから、
山手線と中央線を乗り継いで行く武蔵小金井はちょっとした旅でした。
小金井はあたりがとても広々していてトウモロコシ畑がありました。
友達のお母さんが「暑いからシュミーズで遊びなさい」と言って下さり、
歓声を上げすぐさまゴム飛びをやったように思います。
その後に食べたトウモロコシは格別美味しく感じました。
おともだち
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小学生だった私も高校生になり、両親が<終の棲家>と建てた家が武蔵小金井で、
私は友達の家の近くに引っ越して同じ高校の同じクラスになるとは
シュミーズ姿の時は思いもよらなかったことです。
1960年ころ武蔵小金井・原っぱで遊ぶこども
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# by michinobe8 | 2013-05-09 11:51 | 父の撮った写真 | Comments(6)

時は立夏 日は昼下がり

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好い日和だし、午後から近隣を散歩することにしました。
最寄りの駅である西武新宿線・下井草の駅を超えて荻窪方面に向かって気の向くままに歩きます。
妙正寺川に沿ってを歩きますと川の両岸を紐で渡して取り付けられた鯉のぼりが何匹も泳いでいました。
今日は<こどもの日>であり暦の上では立夏でした。
ところで、井伏鱒二の<荻窪風土記>をかなり以前に読んだ時に非常に印象的に記憶した事柄がありました。
荻窪に住んでいた土地っ子であり鳶の長老だった人の話では関東大震災前には品川の岸壁を出る汽船の汽笛の音が聞こえたというのです。
それが関東大震災後ぱったりと聞こえなくなったということなのでした。
今、妙正寺公園で耳を澄ましますと、チチチと鳴く鳥の声、子供たちの遊ぶ声、それに時々飛行機の飛ぶ音がしていました。
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とまれ!
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私の母の姉家族が以前善福寺の傍に住んでいました。
そしてそのころ小学生だった私は伯母の家に遊びに行くのがとても楽しみでした。
今でも、古い家や垣根を見つけることが出来ると思わず立ち止まってしまうのです。
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垣根
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# by michinobe8 | 2013-05-06 14:13 | 平成・デジタルカメラ | Comments(0)

女学生

女学生が<九段3丁目>で都電を待っているこの写真は私が50年ほど前に撮影したものです。
この写真を撮って翌年でしたか・・東京オリンピックが開催されました。
そして、都電は東京から姿を消して行きました。

昨日友人に誘われて九段下の昭和館に中原淳一の展覧会を観に行きました。
生誕100年・没後30周年記念の一環で<中原淳一の生きた戦中・戦後~少女像にこめた夢と憧れ>というものでした。
戦争中に女学生だった従姉たちは戦後、中原淳一の雑誌<ひまわり>を購読し、まだ小学生だった私は大人の本を見るような気持ちで読んだものでした。
会場の展示物を見て行くうちに私は中原淳一が国防色の服を着用している写真に目が止まりました。
静かな顔の写真でしたけれど、戦時下というものはファッションに敏感な人も無理矢理同じ国防色に塗られれてしまったわけですね。
そして、そのそばに当時の貼り紙が展示されていました。
<パーマネントをかけている人は町内に入ることをご遠慮ねがいます>

ところで、父が1950年代に銀座で撮った写真があります。
戦時下、もんぺ姿で過ごした女学生たち・・
彼女たちが少しゆとりが出てきたこの頃に<銀ブラ>をしている姿です。
なんて楽しそうなんでしょうね。
九段上・今から50年ほど前
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中原淳一展・九段下
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銀ブラをする女性たち<1950年代>
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# by michinobe8 | 2013-05-03 11:18 | 1960年代の写真 | Comments(4)

子供の情景・・秋川渓谷・・ここも東京

昭和25年頃かと思いますが、父は弟たちが遊んでいる姿を折があれば撮影していました。
今その頃の写真を見ますと、弟たちがキャッキャとはしゃぐ声が聞こえてくるようです。
戦後、社会が少しづつ落ち着きを取り戻し、あちこちでアマチュアカメラマンの撮影会が催されました。
そして、私たち家族はそれを口実によくピクニックに出かけたものでした。
そのなかで、とても楽しかったのは秋川渓谷の川遊びだったと思います。
昨日武蔵五日市に出かけました。
檜原街道をしばらく歩いて左に折れる坂道を下りて行きますと、そこには懐かしい川が流れていました。
秋川渓谷です。
折からゴールデンウイークでもあり、川原ではバーベキューで楽しんでいる人たちの姿も見受けられます。

河原には降りずに川に沿った道を歩き続けますと、時々土地の子供らしい数人が走り回っている姿を見つけました。
そうそう、あの頃の子供たちは何故か闇雲に走ったりしていたように思うのは私だけなのかな?
まだ水は冷たいでしょうに、川の浅瀬を歩いて渡っている女の子の姿に自分を重ねたりして
今日の散歩は<満足、満足>となりました。
昭和27年頃、朝の縄跳び
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走る少年たち<秋川>
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浅瀬を歩く少女<秋川>
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カラスノエンドウ
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新緑」<秋川渓谷>
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# by michinobe8 | 2013-04-29 22:15 | 父の撮った写真 | Comments(6)

子供の情景

大人になると子供の時に考えていたことを忘れてしまうのでしょうか?
大人になる過程で<これは良い。これはいけない>などと仕分けしているうちに、幼い時の心のことは忘れて行くのかもしれません。
今、子供たちの様子を見ていると可笑しくなるような光景やびっくりするような不思議に遭遇します。
<御用提灯>新橋辺り
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<学校帰りの小学生>西武池袋線、桜台
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<事故の新聞記事を読む小学生>
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<落書き>
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<学校帰りの中学生>業平
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# by michinobe8 | 2013-04-25 23:32 | 平成・デジタルカメラ | Comments(4)

公衆電話

知人のお宅のお嬢ちゃんが可愛い盛りと母から聞いた父は写真を撮りたくなったようです。
そして、この電話をかけている女の子の写真となったわけですが、とても懐かしい光景になってしまいました。
家のなかでは壁掛け電話はもちろん、ダイヤル式ではなくなったのは遥か昔の話です。
大方の人がケータイ電話を使うようになり街にあった公衆電話も消えてゆきました。

公衆電話というと思い出すのですが、<谷内六郎の絵本歳時記>新潮文庫 の中の”夜の公衆電話”は印象的でした。
夜、きつねが公衆電話で電話をかけています。
「モスモス。モスモスわたすの姉ギツネがロイマチスが重くなったんです。至急神主さんに来ていただきたいのです」
なんとも、ちょっと怖くてユーモラスな絵でした。

私の家の近くにその<キツネの電話>を連想させるような<公衆電話>がまだ存在していて、無くならないで欲しいなと願っているのです。
もしもし
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2007年 浅草・ほうずき市の日
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公衆電話
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夜の公衆電話
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# by michinobe8 | 2013-04-23 11:20 | 父の撮った写真 | Comments(8)

働き着・時代様々

私が小学5,6年のころかと思いますが〈1950年代)家にあるリコーフレックスという二眼レフのカメラで遊び半分に写真を撮ったことがありました。
その中の一枚がモノクロのおばあちゃんの写真です。

私の祖母はすでに他界していましたが、叔父の家で働いていた人が、やさしくて大好きでした。
雑巾がけをしているおばあちゃんに「写真を撮りま~す」とカメラを構えましたら、居住まいを正してニッコリしました。
今この写真を見て改めて驚くのは<働く人のファッション>として完璧ですね。
髪に姉さん被りの手拭いではなくタオルのようですが・・着物にもんぺ・・割烹着の上に前掛けをしています。
今現在の自分の姿を考えますと反省する余地が沢山ありますね〈笑〉

先日孫の絵本を何気なく見ました。
<こどものとも>の絵本;《くわずにょうぼう》稲田和子・再話 赤羽末吉・画  です。
めしはくわないのによくはたらく女房が実は鬼婆だったという怖い話なのですけれど、
赤羽末吉さんの画く、若いくわずにょうぼうの姿は非常に魅力的です。
着物も素晴らしい働き着です。
かつての働く女性のファッションはその時の苦労と共に力強さも感じてきます。
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1960年代 新宿にて
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1990年代 出雲崎にて
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# by michinobe8 | 2013-04-19 14:30 | 私の撮った1950年 | Comments(0)

僕はアマチュアカメラマン??

買い物途中のあちこちで小学一年生の下校姿が見受けられます。
街角にはママさんたちが数人お迎えに出ているようです。
私も数年前におばあちゃんとしてお迎えに出ることが度々ありました。
黄色い帽子の一年生がかたまってやってくると、タンポポの花が咲いているようでした。

10年ひと昔と言いますが、60年前なら6昔になるのでしょうか。
私の父は当時カメラの設計の仕事〈小西六〉に携わっていました。
そしてアマチュアカメラマンでもありました。
戦後、世の中が落ち着いてきたころ、趣味で写真を撮ろうと云う人たちが多くなったのでしょう。
ラジオから
「僕はアマチュアカメラマン 素敵なカメラをぶらさげて 可愛いあの子を日向に立たせ 前から横から斜めから あっち向いてこっち向いて はい、パチリはいいけれど
 写真が出来たら みんなピンボケだ ああピンボケだ・・」
という歌が流れていました。
最近知ったことなのですが、民放第一声で新番組を始めたいという小西六〈現在コニカミノルタ〉が
当時大人気の作曲家三木鶏郎さんに依頼して誕生した日本初のコマーシャルソングなのだそうです。
父が「好い歌だ!}と何度も言うのを可笑しく思っていましたけれど、今頃、成程と感心しているのです。

そして、小学一年生の姿を見ると、父が撮った写真のことを思い出すのです。

60年前の思い出
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2008年小学一年生
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タンポポ
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2008年4月
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# by michinobe8 | 2013-04-17 15:46 | 父の撮った写真 | Comments(2)

楽しいお店

六本木の国立新美術館に行った帰りに久し振りに六本木を散歩しようとおもいました。
春うららかな昼下がりです。
美術館を出てすぐに明るい陽射しを感じるお店を見つけました。
私は街を歩く時にちょっと心に留まったお店をスナップしています。
目の前の洋装店が軽やかに感じるのはストライブが若々しいからでしょうか。
そう言えば高円寺の辺りで同じように楽しくなるようなお店を見つけたことがありました。
そうそう、江ノ電の極楽寺駅の近くにもありました!
ばかに飛躍して思い出すようです〈笑〉

青山ブックセンターの裏道で面白い店のディスプレーを見つけ[「あらあら」と言いながらシャッターを切りました。
そう言えば墨田の鐘ヶ淵で帽子のお店屋さを見つけた時も「あらあら」と言いながらシャッターを切りましたっけ。
ストライブの店
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高円寺、ストライブの店
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ストライブのエプロン
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本屋さんのディスプレー
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鐘ヶ淵の帽子屋さん
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新国立美術館
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# by michinobe8 | 2013-04-16 16:23 | 平成・デジタルカメラ | Comments(4)

松葉町

数日前、友人と2人で江戸東京たてもの園に行きました。
気持ちよく晴れた日でしたし、彼女は吟行を兼ねて、私はカメラをぶらさげて出かけたのです。
西武池袋線の花小金井から遊歩道をしばらく歩きますと、小金井公園が見えてきます。
ソメイヨシノの季節も過ぎて八重桜と新緑に差し掛かろうとしていました。

たてもの園の一番賑やかなお店の集まっている所で一休みです。
私たちが休んでいる目の前のお店は江戸時代からの建物で居酒屋さんでした。
「私このお店には行ったことがあるのよ」と、この友人に話をしたのは何度目でしょう〈笑〉
友人は根気良く相づちを打ってくれました。
浅草と上野の丁度中間・松葉町が嫁ぎ先の家で、1,2度下谷2丁目〈その頃は坂本と言った〉にある<鍵屋さんに行ったことがあったのです。
でも、今はたてもの園内ですからね・・〈笑〉
その時「お~い!}と私に声を掛けた人がいました。
なんてびっくりしたことでしょう。生まれも育ちも上野、ちゃきちゃきの下町っ子である知人、というよりは大先輩の姿が目の前にありました。
「テクマクマヤコン昔に戻~れ!」とおまじないが効いたのでしょうか〈笑〉
急に居酒屋さんからウナギのくりから焼きを焼く煙が立ち込め、隣の銭湯にはもう一番乗りがやってきたようです。
一瞬の白昼夢をみたのです。
知人とはご挨拶をして別れ、私たちはまた歩き出しました。

  御仏の背に天女舞う花の寺 太白星
  透明の傘を彩る落花かな  太白星    注;太白星とは<宵の明星>の意です。好いお名前ですね。
たてもの園にて
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2002年夏、上野、居酒屋
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移動八百屋さん
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たてもの園にて
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# by michinobe8 | 2013-04-15 00:16 | 平成・デジタルカメラ | Comments(2)

ふるさと

ドイツ在住の友達が久し振りの日本への帰国をしました。
彼女はドイツ人と結婚して、お孫さんが4人というのに若々しい女性なのです。
幼い頃からの友達である私たちはあれこれと考えました。
そして<日本の里山>をドライブするということを友達のご主人が提案してくれて、決まりです。

私は故郷と云うと何故か<朧月夜>を連想します。綺麗な歌ですね。
でもよく考えますと私の故郷は東京であり、我が家は戦争で爆撃を受けて焼け出されたのです。
そして、育った所は池袋で駅の辺りは闇市といわれたバラックが建ち並んでいました。
菜の花畑ではありませんでした。
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里山をドライブしながら、もうすぐお国〈ドイツ〉へ帰国の彼女に聞いてみました。
「ドイツのお家に帰った時って、どんな気持ちになる?」
彼女は答えました「ほっとするわ!」
とても素敵な答えでした。
ドイツ、リューネブルグの旅・・1996年夏
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そして、あたりの里山の風景をゆっくりと私たちは眺め続けました。

池袋、芸術劇場前
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# by michinobe8 | 2013-04-14 00:23 | 平成・デジタルカメラ | Comments(4)

虹の出る時

先程突然、同級生だった友人の訃報が届きました。
去年、卒業50周年という会があり、欠席のようだというその友人に電話をしてみました。
都会で生まれ育った人ですが、年をとってから筑波山の麓に居を移し畑仕事をしていたようです。
「胡瓜や茄子やトマトが沢山採れるぞ」と自慢げに言いました。

そして、今日の知らせです。
・・・
ぼんやりと空を眺めるばかりでした。

虹をみる雀
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1960年 青春の群像
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# by michinobe8 | 2013-04-11 15:12 | 1960年代の写真 | Comments(0)

あの町 この道

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。
と云う言葉から昔話が始まります。
私は70歳を過ぎたころから、このおばあさんは何才だったのかしらと思うようになりました。
昔のことだから平均寿命は現在よりも短い筈ですが、絵に描かれているおばあさんは本当におばあちゃんです。

数年前からカメラをぶらさげて、あちこち歩くようになりました。
あの絵本の中のようなおばあさんがカメラをぶらさげて歩いているわけかなぁと時々笑いながら思ったりします。
すると、町の様子も気持ちに呼応するかのように見えてきたり、道もいつか来たことがあったように見えたり致します。
でも写真は思うように撮れるわけではありません。

この頃思うことは写真は時間が経つと面白いと云うことです。
矢張り撮り続けることかもしれないと思っています。

今から50年前に撮影したちょっとピンぼけの写真。場所・国分寺
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2013年の桜・・ご近所桜
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駅前の桜
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池袋、明日館の桜
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小石川植物園の桜
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埼玉県、都幾川の桜
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# by michinobe8 | 2013-04-09 14:38 | 1960年代の写真 | Comments(10)